日本近海にもあるバミューダトライアングル 2

みんな元気ですかドキドキ

お父さんの話が続きます・・・グッド!

(長くなりそうなので短めのシリーズにしようと思います。

タイトルに附番しました。)

あの日(父の話では一週間近く前)ふつうに海に出ると、

まぁいつものように少し霧がかかっていたと。

昼過ぎになり、霧も晴れ、魚もまぁ釣れているので

もう少ししてから帰ろうと思っていたそうです。

しばらくして時計を見ると3~4時。

そろそろ帰ろうと思っていた時、急に霧が濃くなってきたそうです。

その霧は、前後左右何も見えない程に濃くなってきました。

私は船の機械に弱いので、よくは解らないのですが、

そんな霧でも計器や船の信号などがあるので、

そう遠い場所でなけれは帰港するのにさほど差し支えは

ないそうです。

父は「今日は濃霧注意報もなかったのに、

帰る時間をあやまったかな?」

程度にしか考えていなかったそうです。

そして帰ろうとしたとき、計器いっさいがイカれていたと。

父はあわててエンジンの様子を調べました。

エンジンだけが何故か生きていたそうです。

父は考えました。

もう少し霧が晴れるのを待ってみるか。

しかし、1時間たっても2時間たっても、霧が晴れる様子はありません。

救難信号を送るにも、計器いっさいがウンともスンともいわない。

無線すら入らない。

父はここで腹を決めました。

無駄に動けば遭難する。 霧が晴れるのを待つ。

晴れた時にほかの船を探し近づく。 長丁場になるかもしれん。

油は無駄にできん。 そしてその日は船上で夜を過ごしたそうです。

次の朝目が覚めても、船は霧に包まれたままでした。

霧の間は魚を釣る事に専念したそうです。(もちろん計器が

復活するかときどき確かめますが、ダメです)

そして正午を過ぎた頃、かなり濃かった霧が少し薄れ、

その先に一つの船影がみえたそうです。

とりあえず父は、エンジンを船が動ける状態にしたあと、

一応大声で叫びましたが届くはずもなく、

もう少しその船影に近寄ろうとしました。

やや近づいた船影を見て、父はおや?とおもいました。

船のカタチが普通でない事が遠くからでも見てとれます。

父によるとその船は

『宝船』だったそうです。

少し霞む霧と霧の間にみえたものは、何やら前時代的な、

昔話に出てくるような帆船で、形容するならば『宝船』だと。

その『宝船』は、父が船の速度を上げても、

一定の距離を保つようにつかず離れずで、はっきりと

その姿を見ることは出来なかったそうです。

その状態で30分程度。

そして『宝船』は再び濃くなった霧の中へと消えたそうです。

そして又次の日も同じ様な時間にその船が現れ、

それに着いていき、また霧が濃くなり・・・と。

父が釣れた魚をさばいて食べ、持ち込んだ水と酒を大切に飲み、

そして昼頃現れる『宝船』に先導され・・・というのを

一週間近く続けたある昼前頃でした。

いつものように霧が晴れていきました。

しかし、いつもと違ったのは霧の間に見えたのが、

陸の影だったことでした。

その後霧は嘘のように晴れ、目の前に懐かしい港が見えたそうです。

と同時に計器いっさいも復活。

父はエンジンを唸らせ、無事船着き場に帰ってくることができました。

私は父の話を聞いた後、又オィオィ泣きました。

まだ小学生だったので、疑問や不思議は後回しに、

「お父ちゃんが帰ってこれてよかった!」と素直に思いました。

今思うとホントに怖いです。不思議です。

その『宝船』は何だったのでしょう。

その霧は何だったのでしょう。(最初に父が語るように、

父が出かけた日、帰って来た日にそんな濃霧注意報はなかったし、

近海には発生していなかったもよう)

父は、どこに行っていたのでしょう。

「お父さんには恵比寿さんがついちょる!」←弁天さんじゃないか、

とつっこんだ。

と豪語して、それからも元気に海に出ている父を、私は尊敬しています。

ただ、それ以来父は、船に醤油をつむのを忘れません。

ナガー!でごめんなさい。疲れた。フゥフゥ・・・

・・・

キ―ワ―ドは「霧」と「計器が狂う」です。

この状況はバミューダ・トライアングルで遭難した船や飛行機と

共通しています。

しかしこのお父さんはとても落ち着いて行動しました。

長い経験を持つ漁師だからこそでしょうか・・・

続きます・・・グッド!

イッピーの独り言

(体力をセーブして・・・寝てるボク・・・あはあせる

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