天使の国から 終章 天使のたまご

みんな元気ですかドキドキ

虹の橋・・・グッド!

以前こんなおはなしを書きました。

虹の橋には色んな子がいます。

家族にいっぱいの愛情を受けて楽しく暮らしていた子も。

悲しいことを沢山経験した子も。

中には沢山の魂の経験をして霊格がとても高い子もいます。

ケンタのように・・・

人間の魂の成長を特に助けたような存在もいるんです。

以前のお話の中でお彼岸の動物霊園でペットたちとのお別れ会の時、

息をきらしながら走って来てやっと間に合った小さな女の子

それがクッキー。

そのお話はこちら→虹の橋を渡る前に

ケンタは自分はわんこだけど人間の女の子のクッキーを妹だと思って

いつも可愛がっていました。

クッキーが生まれた時からずっと一緒でした。

クッキーは赤ちゃんの時、触るものを何でも口に入れる癖がありました。

そんな時もケンタはいつもクッキーと一緒にいて

あぶない物をクッキーがかじらないように注意をしていました。

女の子は少しおねえちゃんになってもかじれるビスケットが大好き。

だからみんながその子をクッキーと呼ぶようになったんです。

二人はいつも一緒。だから二人合わせてケンタクッキー・・・あれ汗

ケンタは虹の橋を渡った後もいつも心配でクッキーの事を

見守っていました。いじめっ子にクッキーが意地悪をされそうに

なった時にはケンタは大きな犬になって姿を表して

そのいじめっ子を追い払いました。

それからクッキーはいじめられなくなりました。

ある時やっと自転車に乗れるようになったクッキーが

ハンドルを切り損ねて車の多い通りでころびそうになった事がありました。

たまたまそこを通ったトラックがクッキーにぶつかりそうになったんです。

その時クッキーは完全にもうだめだと思いました。

でも不思議な事が起きました。

自転車は車にぶつかってぐしゃぐしゃになったけど

自分の体はふわりと持ちあがって

安全な通りの端っこまで・・・ゆっくり宙を飛んだんです。

クッキーはその時に白い服を着た大きな羽のある子供のような人に

抱かれて道の端っこまで空中を飛んだと感じたんです。

いじめっ子から助けてもらった時には

はっきりとそれがケンタが助けてくれたって分かった。

だって大きな犬が助けてくれたから。

でもクッキーにはこの時はそれがケンタかどうか分かりませんでした。

天使のようなその子はすぐにいなくなってお話しも出来ませんでした。

でもしばらくしたある日その天使の子がクッキーの夢の中に

出て来るようになったんです。クッキーはとても喜びました。

夢の中でいつもその素敵な男の子と会えるようになったから。

二人は夢の中でいろんなお話をしました。

あるときクッキーがなぜ自分を助けてくれるのかきいたところ

ケンタはこんなおはなしをしてくれました。

近くの公園にまだ小さいクッキーが遊びに行った時、

知らないおばあさんがベンチに座って下を向いて悲しそうにしていました。

それを見てクッキーはそのおばあさんがかわいそうになりました。

そばに行って「おばあちゃん、どうしたの?」って聞いたんです。

するとおばさんはそれまでこらえていた涙を流しながら

クッキーに「私はね・・・胸が痛むんだよ。」と言いました。

クッキーはその意味が分からなくてまたどうしてって聞きました。

するとおばあさんは「私の孫がね、ちょうどあんたと同じくらいの孫がね

交通事故で死んじゃったんだ」って言ったんです。

そしておばあさんは「私はね、その子が大好きだったんだよ。

目に入れても痛くないくらい可愛がっていたんだよ」

って言いながら小さな声を出して泣き始めたんです。

するとちっちゃいクッキーは自分の持ってた小さな肩かけのバッグの

中の何かを探し始めました。そのバッグはお誕生日に

クッキーのおじいちゃんに買ってもらったんです。

ピンク色でクッキーの大好きなミッキーとミニーの絵がついてるバッグ。

しばらくバッグの中を探すと、「あった」って言いながらそのおばあさんに

子供用の擦り傷のばんそうこうを取り出しました。

それはお母さんが入れておいてくれたものです。

「ころんですりむいたりして痛い時に貼るんだよ。

お友達がもしころんだり、怪我をした子がいたら貼ってあげるんだよ。」

と言って。

お母さんは人に優しい子供になって欲しいという願いも

そのばんそうこうに込めていたんです。

クッキーはそれを取り出すと誇らしげにこう言いました。

「これおばあちゃんの胸の痛いところに貼るの。痛いのなおるよ」って。

おばあちゃんはクッキーに何度も何度も「ありがとう・・・ありがとう。

やさしい子だね。そうだね、これできっと痛いのなおるよ。」って言ったんです。

そのおばあちゃんとはそれきりでもう公園に行っても会う事は

ありませんでした。「そのおばあちゃんはとっても心の優しい人でした。

だから僕はおばあちゃんの魂のガイドをするために会いに行ったんだ。」

「そのおばあちゃんが亡くなる時に、僕は頼まれていたんだ。」

「もしもクッキーちゃんに何かがあったら、助けてあげてねって。」

実はそのおばあちゃんは天使の学校の先生でした・・・

あの交通事故が起きた日・・・

クッキーは本当は亡くなっていました。

でもケンタのおかげで苦しみはありませんでした。

自分が亡くなったことすら知らないくらいに・・・

それにケンタはおばあちゃんとの約束を守りました。

クッキーが天使の国でちゃんと暮らせるように

助けてあげたんです。

ケンタもクッキーも天使のたまごです・・・

このシリーズの続きはいつかまたね・・・グッド!

イッピーの独り言

(クッキーは本当に優しい子なんだよ・・・ふ~ラブラブ

ペタしてね

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