みんな元気ですか
宇宙意識を体験する・・・
パラマハンサ・ヨガナンダの「あるヨギの自叙伝」という本が
あります。精神世界のバイブルのように読まれ多くの人が
限りない賞賛を与え続けている一冊です。
原典は英語で書かれていてルーサー・バーバンク
に捧げる
となっています。バーバンクは植物と日常的に会話をした人です。
この本に宇宙意識を垣間見た時の経験が書いてあります。
少し長いですが途中部分引用します。
ちなみに写真でわかりにくいかもしれませんが彼は男性です・・・
・・・
第14章 宇宙意識を経験する
(現状の自分の心に少し不満を持つヨガナンダと師である
スリ・ユクテスワとのやり取りのあと・・・)
先生は、私の心臓のあたりを軽くたたかれた。
私の、魂と心はたちまち肉体の監禁から解き放たれて、透過性の光の
流れとなって全身の気孔から外に流れ出てしまった。
生きていると言う実感がかつてないほど強く感じられた。
感覚の領域が拡大されて、周囲のいっさいの原子までも自分の体として
感じられるようになった。地中の草や木の根が薄暗いすかし絵のように
透けて見え、その樹液の流れまでが見分けられた。
ふつう前方のみに限られている視野が、今や広大な全方位的視野に
変わって、上下左右前後のいっさいのものが同時に知覚された。
小路を散歩する人々の姿がはるかに見下ろせ、一頭の牛がゆっくりと
こちらへ近づいてくるのが見えた。
私が見つめているパノラマのような光景は、映画の画像のようにたえず
小刻みに振動していた。
中略
突然、大海のうねりのような喜びが、私の魂の静かな海岸に押し
寄せて来た。「神の霊は尽きる事のない至福だ!」私は悟った。
「そしてそのみからだは、無数の光の織物だ!」
内なる栄光はしだいに膨張して私の町を包み、大陸をおおい、さらに
地球、太陽系、銀河系、希薄な星雲、浮遊する島宇宙をも包含
し始めた。全宇宙は柔らかな光を放ち明滅している。
その外周を、明瞭な球形の輪郭を描いて、まばゆい光の層が
取り巻いていた。さらにその外側のやや輝きの衰えたところに、
一つのやわらかな美しい光が見えた。その光は、終始落ち着いた
えも言われぬ霊妙な光で、これに比べると、星座をおりなしている
光は、はるかに質の粗い光であった。
・・・
しばらくしてこのあと、ヨガナンダは我に還ります。
先生からこの世でなすべき仕事を指示されます。
ヨガナンダはバルコニーの床を掃除し、ガンジス川の堤を散歩します。
散歩しながら先生は続けます。
・・・
「宇宙のあらゆる力や形を維持しているものは神の霊だ。」
「この地上に生活し、しかもなお自己の本性を悟っている人たちは、
この神の霊と同様に、二重の存在を生きているのだ。
こうした人たちは、この世の仕事を誠実に遂行しながら、内的には
至福の中に浸っている。
神は、すべての人間を、ご自身である無限の至福から創造された。
人間は窮屈な肉体の中に閉じ込めらているが、しかし神は、ご自分の
似姿につくられた人間の魂が、感覚的自我意識を完全に抜け出して、
再びご自身と一体になることを望んでおられるのだ。」
・・・
先生は宇宙のすべてが光であることをヨガナンダに教えます。
光が光を生みだしている事を教えます。
そしてヨガナンダも自分の呼吸が光に精妙な振動をもたらして
いる事を知ります。彼にはそう見えたのでした。
彼は自分が宇宙と一体であることを悟ります。
この本にはすべての存在が光であることが繰り返し
出てきます。およそ70年前に書かれた本です。
いまなお色あせぬ、それこそ、輝きをもっています。
ヨガナンダは少年時代を除いてほとんどをアメリカで過ごしました。
心の世界を広めると言う使命を抱いて。ヨガはそのほんの
一部ですがヨガナンダによって世界中に広まりました。
彼はロサンジェルス郊外の小高い丘の上に修行所を開きました。
SRF(Seif-Realization Fellowship)と呼ばれています。
暑気が残る、秋の初めのある日の夕方ここを訪れた事があります。
お寺のような雰囲気とは違います。宗教色がほとんどありません。
門がしまっていたにも関わらず日本から来た単なる訪問者のために
わざわざ開けてくれました。日本人の若いサニアシン(修行者)が
中の施設を案内してくれました。
門をはいると長い参道のようなアプローチがあります。
道の両側には大きな並木がきれいにそろっていました。
さらに広い敷地には緑がいっぱいです。
凛とした空気があたりに広がってとても気持ちの良い空間でした。
枯れ葉が一つも落ちていませんでした。
そこにいるだけで心が洗われるような気がします。
ひとりでに涙が出てとまりませんでした。
続きはまたね・・・
(心はひかり・・・)