みんな元気ですか![]()
昨日の続き・・・![]()
僕たちはマチュピチュに別れを告げた。
さようならマチュピチュ・・・
短い間だったけど僕たちはマチュピチュが大好きになっていた。
そこは石が大事な役目をしていた空中都市。
石が人間に愛と優しさを教えてくれた町。
石と人間が本当の意味で支え合っていた町・・・
さようなら石の叡智の王国マチュピチュ・・・
僕は日本に直行した・・・精霊ケチュアとクリスタルスカルを案内して・・・
ラヒーリオはアメリカ大陸に戻ってからマウイ島に寄ってくる・・・
ジュヌビエーブはヨーロッパに仲間を連れに・・・
そして僕と精霊ケチュアはしばらくして安芸の宮島に着いた。
精霊の時空旅行はあっと言う間・・・
海に浮かぶ大きな赤い鳥居が僕たちを迎えてくれる。
その鳥居は海に漂うように造られている。
だから大きな台風の波が来ても倒れないんだ。
古代の日本の自然との共存の叡智がここにもあった・・・
厳島神社の社殿の下をいつものように瀬戸内海の静かな波が洗う。
僕とケチュアは奥社のご神体の山・・・弥山(みせん)にご挨拶をした・・・そして・・・
僕は久しぶりにいちきしまのひめのみことと再会した。
彼女は今日もたくさんのタイや竜神の卷族を引き連れている。
ここは日本の鬼門・・・決して死者を埋葬しない島・・・
鬼門を守ると言う仕事は一時も気を抜くことは許されないんだ。
だからいつでも卷族(部下の将軍たち)が非常警戒態勢をしいている・・・。
「ひさしぶりね・・・イッピー」と彼女は言った。
僕は胸がつまった・・・あれからいろんなことがあった・・・
彼女と初めて会った時からずいぶんと時が経っている。
あの時僕はまだ自分がこんなにも大きな仕事をやり遂げることが出来るとは思ってもいなかった・・・
地球のエネルギー統合・・・でも僕はそれをやり遂げた。
みんなの力を借りて・・・みんなの助けで・・・
そのきっかけを作ってくれたのはこのいちきしまのひめのみこと・・・
彼女が僕の背中を押してくれたんだ・・・
僕は彼女に感謝の言葉を述べようとしたが胸にこみ上げるものがあって言葉にならなかった・・・
でもやっと言った・・・「いちきしま・・・本当にありがとう・・・」
彼女は前にもましてきれいなその顔でほほ笑んで言った「おめでとう・・・イッピー・・・あなたの働きにみんなが感謝しているのよ・・・」って。
そして続けた「あなたは言葉にしないけど・・・本当に苦しんだ時もあったのは知っているわ・・・」
精霊はただでさえすごい情報網を持っている・・・その中でも彼女は特別。
だって大自然神が後ろについているから・・・何でも知っている。
僕はその言葉だけで十分だった・・・すべてが報われた。
僕は後ろに静かに控えていたマチュピチュの精霊ケチュアを紹介した。
もちろん精霊同士お互いが誰だかエネルギーを感じればすぐにわかる。
でも紹介者がそこにいるとエネルギーの交感がよりスムーズに行くんだ。
二人はすぐに打ち解けた。
何よりも驚いたのはケチュアは厳島の事、広島の事をすでによく知っていた。
・・・スカルのおかげで。
ケチュアはいちきしまと古い友達のように話をしていた・・・
僕はその事にびっくり。
だっていくら精霊と言っても今会ったばかりなのに・・・
でも分からなくもない・・・
何かをその土地で守るという同じお役目を負った精霊同士・・・きっと他の精霊にはわからないこともある。
しかし次のケチュアといちきしまの会話に僕は驚愕した・・・
「あすはクリスマスイブ・・・精霊の世界でも特別な祈りの日・・・」
「そしてあの夏の日・・・多くの天使がその使命を果たしたこの土地で祈りの儀式を執り行うのは本当に・・・」とケチュアが涙ぐんでいる・・・
「ありがとうケチュア・・・精霊のみなさんがたくさん集まってくださって私も本当に感謝いたします・・・
この祈りは未来の・・・永遠の平和につながる大きな力になります。私もそのお役目の一端をいただいて本当に心から感謝しています・・・」と。
僕はその時にやっと分かった・・・
以前パリで会った時・・・ジュンが言っていた・・・
いちきしまのひめのみことは犠牲の神様・・・と言った本当の意味が・・・
(このお話の参照11月11日記事リンク→パリは燃えているか 5
)
僕はそれを自然災害に身をさらすことによって人々に自然の大切さを教えることだとばっかり思っていた・・・
もちろんそれもあるけど・・・本当はあの夏の日の事を言っているんだって事が・・・
いちきしまはこのヒロシマで・・・あの夏の日に・・・何十万人が一度に亡くなったあの大惨事を・・・
いちきしまが自分を犠牲にして引き受けたんだって事が・・・
だからこそ彼女は日本と言う国の鬼門を守る精霊としてのお役目を果たすことが出来るんだってことも・・・
なぜ彼女が大自然神のお力をいただいているのかってことも・・・
それを僕は気がつかなかったんだ・・・僕は自分の無知を恥じた・・・
そして彼女のすべてにあらためて深い感謝を捧げた・・・心の中で・・・
ケチュアといちきしまにはもう一つ共通点があった。
それは水晶・・・
彼女は水の精霊でもあるけど・・・だからこそあの大惨事を水の力で癒す力も持っている・・・
この鬼門を守る力は水晶からも来ていた・・・
今はあまり知られていないが広島には帝釈峡という昔は水晶の一大産地があった。
江戸時代に日本では山梨の甲府と広島の庄原は2大水晶の産地だったんだ。
水晶にはみんなが知っている事のほかにも不思議な力がある・・・
あの夏の日・・・爆心地にあった一軒の民家が残った。
その家には高さが人の身長位ある巨大な水晶が土間にあった。
その水晶はその家に代々伝わる守り神だった。
爆発とともにまわりのすべての家は吹き飛び焼けた。
しかしその家だけが奇跡的にあの爆風に吹き飛びもせずに残った。
家人も無事だった・・・
でも水晶の先端が大きく欠けていた・・・
(これは実話・・・)
クリスタルスカルももちろん水晶・・・
ケチュアといちきしまの二人は祈りの儀式とスカルのビジョンを見るために必要な打ち合わせをしていた・・・
あすは多分大勢の精霊が集まる・・・
広い場所が必要だった・・・
舞台は平和記念公園の広場に決まった・・・
精霊の祈りの日に一番ふさわしい場所に・・・
続きはまたね・・・![]()
(なんだか大勢あつまりそうだな~
・・・少し緊張でびびりの僕
)

