みんな元気ですか
僕は思うんだ・・・
小さい子供はみんな天才だって。
一人ひとりがとても不思議な才能を持って生まれてくる。
音楽がとても得意な子・・・
お絵描きがすごく上手な子・・・
お話を作るのが得意な子・・・
日本の電車の駅をほとんど全部覚えてる子・・・
車の名前をたくさん知っている子・・・
昆虫や動物の名前をたくさん知ってる子・・・
なにもなくてもとても笑顔が愛くるしい子・・・
笑顔が出来なくても誰からも愛される子・・・
みんな生まれる前に神様からギフトをもらってこの世に生まれてくる。
もしかしたらその子のたくさんの転生の魂の積み重ねかもしれないって思う。
中には前世の記憶を持っている子もいる・・・
そして動物や小鳥やお花や木とお話ができる子もいる・・・
今までに誰も知らないような才能を持った子もいるかもしれない・・・
でも多くの子供たちは大きくなるとその才能を忘れてしまう。
それはだれもその才能に気がつかないで埋もれてしまうから・・・
それは子供の責任でも何でもない。
ただこの社会に適応しようとした結果なんだ。
お母さんは出来るだけ扱いやすいように・・・育てやすいように・・・子供を叱りながらそだてる。
「そんなおかしな事はやめなさい」
「そんな変な事を言うのはやめなさい」・・・って。
それを聞いた子供たちは学校で友達が・・・
「私がお花とお話ししたらこんなこと言ってたよ」って言うのを聞いたらその子をいじめるかもしれない。
だってその子たちはそれがおかしなことだってお母さんに教えられてるから・・・
いじめられないまでも・・・まわりの子と自分を比べて・・・
できるだけ目立たないようにするためにそのような才能は抑え込まれてしまうケースがとても多いような気がする。
もしそんな子を見つけたら・・・お母さん・・・是非その才能を伸ばしてあげて下さい・・・
少なくともそのことを叱らないでください。
それを訴えかけている子供の話しをちゃんと聞いてあげてください。
そして知恵を持ってその子の才能を判断してあげて下さい。
そうすれば子供の才能はどのようにでも花開くかもしれません・・・
これは以前書いたお話しですが・・・そんな能力を持った子供の日常のお話しです・・・
タイトルはその子の名前の「ゆうちゃん」です。
これは僕が友達のイチョウの木に聞いたお話し
昔イチョウの木とある小鳥さんは友達だった。
その小鳥さんにはゆうちゃんって言うまだ小さい女の子の友達がいた。
ゆうちゃんはお母さんとふたりぐらし。
だからいつも一人ぼっちで遊んでいた。
ゆうちゃんは小鳥さんとお話が出来たんだ。
小鳥さんがいろんな話をしてくれるから一人でもちっともさびしくなかった。
ゆうちゃんはおばあちゃんにもらったお人形さんとも大の仲よし。
いつもそのお人形さんともお話をしてた。
でもお母さんにはゆうちゃんが本当にお話をしていることがわからなかった。
「もうおねえちゃんになるんだからそんなおかしなことはやめなさい」って言ったんだ。
ゆうちゃんはなぜ小鳥さんとお人形さんとお話をするのがいけないのかわからなかった。
けれどもお母さんを悲しませたくなかったからそれからはお話をするのをやめてしまったんだよ。
そのころお母さんがゆうちゃんにあたらしいお父さんを連れてくることになっていた。
だから新しい父さんにゆうちゃんを気に入ってもらいたかったんだね・・・
・・・そして時がたった・・・
ゆうちゃんは大きくなって自分がちっちゃいころ小鳥やお人形と
お話が出来たことも友達だったことさえも忘れてしまったんだよ。
だって学校に行くようになってからも誰も小鳥さんとお話しできるとか言わなかったし・・・
そしてある日大人になったゆうちゃんは人間関係とか、
うまく行かない恋の悩みとかでつぶされそうになっていた。
毎日お家に帰ってくるといつも泣いていた。
でも何日も何日も泣いて泣き疲れて空っぽになった時に突然思い出したんだ。
昔、自分が小さいころ小鳥さんとお話出来た事を・・・
だからその悩みをきいてもらいたいと思ってまた昔のように話しかけた。
でもあの頃の小鳥さんはだれももういなかったんだ。
そして自分もどの小鳥さんともお話が出来ないことがわかったんだよ。
もうやり方さえも忘れてしまったから・・・
そんなある日ゆうちゃんは公園に気晴らしにお散歩に出かけた。
毎日泣いている自分が馬鹿らしくなってもう泣くことをやめようって思ったんだよ。
そして上をむいて深呼吸をしたその時・・・
まるでゆうちゃんをとてもやさしく包んでくれているような大きな大きなイチョウの木が横にいた。
ゆうちゃんは思い出したんだよ・・・
私はこのイチョウの木とも友達だったんだってね・・・
ゆうちゃんは私をずっと見ててくれてありがとうって小さな声でイチョウに言ったの。
そしてまた元気に歩きだしたんだ。
イチョウの木は言ったの。
いつでもまたおいでって・・・・
でもその声はもうゆうちゃんには聞こえなかったんだよ。
(これから僕は夢の中・・・まくらさんは僕の友達
・・・って、それ意味違わない)