みんな元気ですか
遠い昔に置き忘れてきた話し・・・
その小さい女の子はお人形さんはどれもみんな
お話しの相手をしてくれるものだと思っていた。
いつも自分のお人形さんとお話をしていた。
寝るときは自分のお布団で一緒に寝た。
お人形さんは女の子が話しかける事に全部返事をしてくれた。
お隣のお家でこんなことがあったとか
今日はお庭で新しいお花が咲いたよとかも教えてくれた。
ある日友達のお家に行ったらたくさんの
お人形さんが飾ってあった。
その子はこんなにたくさんお人形さんがいたら
みんなとお話しするのも大変だろうなって思った。
だから友達に聞いた。
どのお人形さんと一番お話しするのって。
友達は答えた・・・
そんなことしないよ。
お人形さんはお話なんかしないんだよ・・・って。
お家に帰ってみたら
もうその子のお人形さんもおしゃべりをしなくなっていた。
(本当はね・・・お人形さんはおしゃべりしたいんだよ・・・変わってしまったのはお人形さんじゃないんだよ・・・女の子の方なんだよ・・・)