オンディーヌ 後篇

みんな元気ですかドキドキ

湖の精オンディーヌの続き・・・グッド!

きのうは金環日蝕でしたね。

素敵な天体ショーでした。今年はあと数回月や太陽や星の

不思議な巡り合わせが続くようですね・・・。

話は(ガラッと)変わりますが・・・

パリのシャンゼリゼ大通りに面してフーケ(Fouquet)という大きな

カフェ・レストランがあります。ここでエスプレッソを飲んで昼下がりの

一時をすごした方もいるかもしれませんね。このフーケは日本の

お菓子の老舗の風月堂の名前のもとになっているそうです。

ところで同名のドイツの作家フリードリッヒ・フーケが1811年に書いた

代表作が昨日ご紹介したオンディーヌ(Ondine)という

メルヘン小説です。この作品はバレーや戯曲になり

日本でも劇団四季がたびたび上演しています。

(クリック拡大)

イッピーの独り言

(ジョン・ウイリアム・ウオーターハウス作絵画オンディーヌ)

かなり前になりますが浅利慶太氏演出で若いころの加賀まりこ

主演の舞台を見たことがあります。舞台装置がとても幻想的で

素敵な作品でした。

さて・・・本題です。

この作品の裏の意味についてですが、

表向きはこの作品は水の精霊と人間の若者の恋の物語

として一般的には理解されています。

しかし本当に作者がこの作品に込めた意味は実は

水の世界の王のオンディーヌに対する恋心にあるんです。

そう思うと彼女がすべての記憶を消されたり、

人間の若者がなぜ殺されなければならないのか・・・

の理由と意味がよりはっきりとわかるんです。

メルヘン小説に隠され、妖精の世界に姿を借りた人間の世界の

物語がその本当のテーマになっているんです。

さて、この作品は実は日本の古典芸能である「お能」としても

上演されています。今年パリでのいわば逆上陸公演も予定されて

います。このブログでも数回登場しましたが、知人の本間生夫

昭和大学医学部教授が脚本を書きました。

お医者さんがお能の作品とどう繋がるのか・・・

お能はすべての動的な動きを取り去り、呼吸だけで感情を

表現する究極の演劇とも言えます。

いわば西洋的な演劇が「動」であるとすれお能は「静」の演劇です。

喜び、感動、悲しみなど感情と共に呼吸は変化します。

本間先生はその呼吸の分野では第一人者なんです。

参照→本間生夫の「呼吸ワールド」

オンディーヌがお能でどのような舞台になるのか楽しみです。

イッピーの独り言

(本間先生鉄板焼きを食べるの図)

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