聖徳太子 15 終章

みんな元気ですかドキドキ

このシリーズの一応の終わりを迎えます・・・グッド!

以前も数回にわたって書きましたがスサノオ・二ギハヤヒは

大陸からの渡来人です。

その流れはおおざっぱですがモーゼ→ダビデ・ソロモン王→

秦の始皇帝→徐福→スサノオ・二ギハヤヒと続いています。

このすべてが必ずしも血縁関係ではありませんがルーツをたどると

これら歴史の登場人物がお互いに深いつながりを持っています。

同じ精神的よりどころで繋がっています。

つまり日本の黎明を西暦200頃に切り開いたスサノオと

その息子二ギハヤヒも大陸からの・・・おそらくは古代ヘブライと

繋がりを持った・・・・渡来人です。彼らは沙漠を流浪した民だけ

が持つ忍耐強さと大自然の恵みに対する感謝の気持ちを持って

いました。特に水の大切さを身にしみて知っていました。

彼らがそれぞれ高龗神(たかおかみのかみ)そして闇龗神

(くらおかみのかみ)として龍神になった理由もここにあります。

豊かな水は沙漠をさすらうヘブライの民の悲願だったのです。

彼らがその水の豊かな土地を求めてモーゼ以来千数百年の時を

かけて日本にたどり着いたのは歴史の必然のような気がするのです。

スサノオ・二ギハヤヒはそれがために大自然との共存をなにより大切に

しました。ハゲ山に植林し、薬草を大切にし人々を病気から救う事にも

力を入れ、治水灌漑を行い稲作を指導し食料の安定的確保を

もたらしました。水路を整備し貿易にも力を入れました。

場合によっては武力で地方の豪族を平定しましたが

人々から大いなる尊崇を集めた日本初代の天王であり大王でした。

聖徳太子もその風貌やキリスト教の知識やこれを基に制定した

十七条憲法の人間的な考えかたから想像するとどちらかというと

古代ヘブライ民族に近い人だったのではないでしょうか・・・。

聖徳太子が秦河勝と特に親しかった理由だとも思えるのです。

しかし・・・

同じ渡来系でも蘇我氏はこれらの古代ヘブライ系民族とは一線を

画しています。彼らの行動にはヒューマンな特徴は見えません。

最初に物部守屋を滅ぼしたあたりから見えてくる行動の記録や

閨閥重視の権謀術数に長けた政治権力に対する執着は明らかに

大陸系とは違います。周りの大国に翻弄され続けた民族・・・

の匂いがするのです。

聖徳太子の憂いとは・・・

自らの出自の都合上そのような蘇我氏に頼らざるを得なかった事。

そして太子自身が理想としていた国家実現をしようとしたスサノオと

二ギハヤヒを封印することに手を染めたもう一つの理由・・・

ユダヤ教(旧教)と景教(新教)の対立という背景がすでにその頃には

あったのかも知れません。

古代日本は想像するよりはるかに国際的な情勢を反映していた

可能性があります。外国との交流も盛んに行われていたのです。

大陸ではシルクロードを通じて西洋との交流が行われていました。

これも古代ヘブライやバビロニやと関係の深かった秦の時代背景が

大きく影響しているように思います。その影響が深く日本にも届いて

いたのでしょう。しかしその中継地点として栄えた敦煌は政治に

翻弄されいつしか滅び廃墟になり忘れ去られてしまいます。

同時に日本における海外との交流も細って行きました。

平清盛の時代に南宋からくる貿易船ににらみを利かせ海に向かって

その威容を誇る安芸の宮島の厳島神社を最後に時代は混迷の

度を深めていきます。二ギハヤヒが基盤を作った海外との交流が

飛鳥の時代につぼみを膨らませ、天平の甍(いらか)に花開いた

国際色豊かな古代日本の文化もいつか姿を変えてしまいます。

往時の栄華もうたかたの夢となってしまうのです。

聖徳太子は理想に燃えた人物でした。

時は移り変わり蘇我氏の時代も終わりその後藤原氏の時代になります。

彼は自分の理想とした国家造りを見ることなく亡くなります。

その時にはおそらく理想は実現されることがないであろうことを

悟っていたのではないでしょうか。自分が持っていた手札は

あまりにも少なかった事を知っていたのだと思います。

彼は蘇我氏の手によって滅ばされたのかもしれません。

彼の実像の痕跡は跡かたもなく消されています。

正式な名字すら残っていません・・・。

ちょうどスサノオと二ギハヤヒがその痕跡を消されたように・・・。

彼が怨霊になるには多くの理由があったのだと想像します。

最後に・・・聖徳太子が8人の人の話を同時に聞くことが出来た

という逸話がありますがこの話の本当の意味は

彼がもしかすると8ヶ国語を話せたマルチリンガルだったと

いう事かもしれません・・・。

当時はそのような時代背景だったのです。

このシリーズは一応ここで終わります。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

イッピーの独り言

(飛鳥の旅から帰って来たボク・・・おつかれヘトヘトあせる

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