みんな元気ですか
植物との会話つながりの再掲載が続きます・・・
スサノオ・二ギハヤヒの時代には大自然は人々に豊穣の
恵みをもたらす源でした。
古代より野草や樹木はかけがえのない薬にもなりました。
薬の文字は「草かんむり」で「楽」になると書きます。
これは現代でもそのまま通用しています。
なぜなら西洋医学の薬はそのほとんどが植物の抽出成分を
もとに化学的にコピーされた合成物です。
古代人々は大地に感謝を捧げました。
為政者は大自然の声を聞きました。政治は「祀りごと」でした。
その時代・・・雷を伴う雨は稲作のためにどうしても必要な
大自然の恵みでした。雷は「稲妻」と呼ばれていました。
稲の豊作を支える妻だったのです。稲光は稲の発育を促進しました。
今でも稲作を代々おこなう農家では雷が鳴ると稲がよく育つと教えます。
雷が伴う電荷を帯びたイオン・プラズマにその秘密があるのかも
知れません。
稲作を教えたのはスサノオでした。スサノオも雷と稲の生育の関係を
知っていたと思われます。このためスサノオは別名を
雷神=イカズチノカミと呼ばれていました。
ちなみに息子二ギハヤヒは別雷=ワケイカズチノカミです。
スサノオは雷は感謝こそすれ恐れるものではないことを人々に
教えたのです。しかし後世スサノオは雷のようにあらぶる神に
すり替えられてしまいました。藤原氏が創作した記紀によって。
今でも農村では雷の後には稲が勢いよく育つことが
広く知られています。
一方・・・
息子二ギハヤヒは大神神社おいて4月18日を花鎮祭り・・・
(はなしずめのまつり)の日と定めました。この日には
スサノオ・二ギハヤヒとご縁を持つ日本全国の多くの神社でご祭礼が
執り行われるようになりました。このご祭礼は今日までの長きにわたり
続いています。この日は植物、なかでもとりわけ薬草に感謝をささげる
ための日となりました。
一見脈絡が無いように見えますが・・・
スサノオ・二ギハヤヒ親子のお話はアメリカ先住民族の最後の
メディスンマンのローリング・サンダーを思い出します。
この本の中でメディスンマンのローリング・サンダーが
薬草を取りに行くときのお話が出てきます。
彼は薬草の前にひざまずくと薬草のボスに祈りを捧げます。
「仲間の病気を治すためにどうしてもお前(薬草)の仲間を2~3本
別けてほしい。決して無駄に多くは取らないから・・・」
するとそれまで薬草のブッシュを守っていたや藪蚊の大群が
サッと左右に分かれてまるで扉が開くようにローリング・サンダーの
ために薬草が採れるように道を開けたのです。
ローリング・サンダーは植物や小鳥と話をします。
どこに行けば仲間と自分に必要な食料を確保するために狩りが
出来るか風や樹木に聞きます。そこに迷うことなく彼は歩いて
行きます。すると野生のシカが彼の前に自ら現れるのです。
そのシカは決して逃げることがありませんでした。
二ギハヤヒの花鎮めの祭りは、このローリング・サンダーが
大自然と話をする場面と重なるのです。
ちなみにローリング・サンダーとは「雷の神」です。
二ギハヤヒも大自然と
そして薬草と会話をしていたと思えるのです。
友人として・・・
日本の古代びととメディスンマンが同じ別名を持っていた
事は偶然ではないような気がするのです。
(ローリング・サンダーが元気だったころの写真・・・)