みんな元気ですか
人はもうすぐ旅に出る・・・
以下編集再掲載です。
アメリカの宇宙飛行士第5期生で1973年スカイラブ4号の船長として
ジェリー・カーは84日間2千時間を超える
宇宙滞在の記録を作りました。
そのカ―がこう言っています。
「生命が地球の上にしか存在しないという考えには全く根拠がない。
宇宙に充満している無数の星はすべてもうひとつの太陽だ。
太陽エネルギーが我々の世界の生命を作ったと同じように
それらの無数の太陽がそれぞれに生命体を作った
可能性がきわめて高い。
確率論的にはその可能性の現実への発現は正規分布
しているはずだと思う。
宇宙創成以来の時間の長さを考えてみれば
この宇宙には無数の生命が
あらゆる発展段階において存在する
と考えるのが一番妥当だろうと思う。
地球上の生命が最高の発展段階にあるなどと言うのは
人間の勝手な思い込みに過ぎない。
宇宙には地球上の生命を基準に取れば
その何億年前の形態も
その何億年後の形態も共に等しく
存在していると思う。」と。
カ―の2期先輩で宇宙飛行士第3期生の
ラッセル・シュワイカートは
アポロ9号に乗って地球を151周しました。
彼は宇宙飛行士の中では無宗教者として有名です。
(注:宇宙に飛び出たことがある宇宙飛行士はほとんどが
その後スピリチュアルな活動をし始めます。)
そのシュワイカートがこういう意味の事を言っています。
「宇宙を飛んでいる時の感覚は自分が個人として存在している
と言うより人間と言う種のセンサーであり感覚器官に
すぎないと思った。自分のエゴはその時消えていた。
それと共に人間と言う種とこの地球との関係を
深く考えなければならないと思った。
私の眼の下ではちょうど第3次中東戦争が行われていた。
人間同士が殺し合う前にもっとしなければならない事がある。
人間と人間の関係も大切だが
人間と言う種と他の種との関係をもっと考えろと言う事だ。
人間と言う種と地球との関係をもっと考えろと言う事だ。
宇宙から地球を見た時の私の受けたインパクトはちょうど
人間の体内にいたバクテリアが体外に出て
初めて人間の姿全体を目にしてそれが生きて動いている
ことを知った時に受けるであろうようなインパクトだった。」
彼はさらにこう言います。
「人間はガイアの中で生きている生物であることを自覚して
生きて行かなければならない。
ガイアに取って人間は何物でもない。
でも人間はガイアなしでは生きられない。
核戦争が起きて人類が絶滅してもガイアはそれに全く
痛痒を感じずに生きて行くであろう。」
「人類の進化史という観点から見た時私は今の時代が
最もユニークな転換点だろうと思う。
我々は今までは母なるガイアの胎内にいた胎児のようなもの。
それがおそらく妊娠9カ月近くになっている。
やがて月満ちれば陣痛が来て人間はガイアの外に産み落とされる。
それはおそらく人間より進化した
新しい種の誕生という形を取るだろう。
太古の昔海にいた生物が初めて陸に上がった時のように
それに匹敵するような何億年に一度あるかないかの進化史の
一大転換点が目の前に来ている。」
(注:二つとも立花隆「宇宙からの帰還」より)
僕は思うんだ・・・
宇宙から地球を見ると
人は今までとは違う新しい視点で物を考えるようになる。
それは多分正しいんだろう。
カ―の言っていることは
「人間はまだまだ進化するし進化して当たり前。
それにいつ進化してもおかしくない。」
シュワイカートの言っていることは
「その時期が今なんだ」ってこと。
それに変化や進化は長い間来ないけど
来る時には急激にやって来るんだ。
そして一瞬にして姿が全く変わる
まるでさなぎが蝶になるように。
変化というのはそう言うものだと思う。
(ボクもファルコンになって宇宙から地球を見たんだよ。
んでボク宇宙人の目になっちゃったんだよ)