みんな元気ですか
日曜日のMusic musicだよ・・・
日本ではほとんど知られてはいませんが
きょうのオーディションに登場する人は
オーストラリアのCDBという4人組のグループで
メインボーカルとして活躍したAndrew De Silvaです。
彼は会話することに発達障害を持っています。
CDBの頃もうまく話すことはできませんでした。
こんなにもいい声をしているのに。
こんなにもいい音楽を作るのに・・・
インタビューにも主役の彼ではなく仲間が代わりに
答えていました。「そうさこの曲はここにいる
アンドリューが書いたんだよ・・・」
うまく話すことができない分、自分を表現するために
彼の音楽には磨きがかかります。
この試練はたぶん彼が生まれる前に選んだ人生のような
気がします。
魂が選んだ試練はそれだけではありませんでした。
アンドリューはバンドの絶頂期にがんに倒れます。
でもあたたかい家族と子供たちが側にいました。
彼は家族と子供たちの愛で試練を乗り越えました。
そしてこの舞台に再び戻ってきました。
観客は彼の変わらぬ力強い歌声に魅了されます。
会場全体がもうスタンディング・オベイションです。
自分の曲を歌います。
♪俺は川のふちで生まれて育った。
人生は川の流れのようなものさ。
いつまでも流れ続ける
絶えることなく・・・ ♪
似ている曲をご紹介します。
水つながりでソウルの名曲です。
巨星オーティス・レディングの
「Dock Of the Bay」
俺はジョージアを出てサンフランシスコにやってきた。
でも希望はないのさ。
だから桟橋に座ってこうして日がな一日港を
出入りする船を眺めているんだ・・・」
最後にもう一つソウルの名曲をお送りします。
ビル・ウイザーズの 「Ain’t No Sunshine」
「あの子が行ってしまってから
いいことなんて一つもないのさ。
あの子は日の光も連れて行ってしまった。
いまごろどこで何をしてるんだろう・・・」
この二つの曲には救いがありません。
歌われている内容は暗い絶望です。
これがソウルという音楽の原点です。
でも今日取り上げた3つの歌には大きな共通点があります。
ハートを強烈に揺さぶる感動が・・・