みんな元気ですか
前回の続き・・・
パリで一番大きな存在・・・
それはエッフェルタワーでもないし
ノートルダム大聖堂でもない・・・
それはなんと言ってもセーヌ川。
パリっ子は東西に流れるセーヌを真ん中に見立てて
流れの向きで北側地区をリーブ・ゴーシュ(左岸)
南側地区をリーブ・ドロワット(右岸)と呼ぶ。
(リーブ=川 ゴーシュ=左 ドロワット=右)
左岸はどちらかと言うと学生街や庶民の住む地区。
右岸は商業やビジネスや政治の地区と理解されている。
セーヌはパリの真ん中を流れる。
そしてパリっ子の心の中心でもある。
たくさんのパリの出来事がセーヌを中心にして起きる。
以下は初期版「地球(テラ)の旅立ち」にも登場した
セーヌに関する考察です。
パリっ子たちがセーヌをどのようにとらえているか
参考にしていただければと思います・・・
人はなぜセーヌに憩い・・・
セーヌにこれほどまでに親しみを感じているのか・・・
セーヌをテーマにしたシャンソンや物語が数え切れないほどある。
精霊になったジュンはその理由をこう説明する・・・
「エネルギーの世界では・・・
川の水は感情を写し取るの。」 (参考記事リンク→2009年10月29日記事 水の秘密
)
「そのことで人間は自分の話をセーヌ川が聞いてくれているように感じる。
人はセーヌが以前にほかの人から写し取った感情を
セーヌがくれた返事のように感じ取ることもあるわ。
だから人はセーヌ川にも心があると感じる・・・
どんな事も聞いてくれる広い心みたいに。
そのために人はなんども繰り返しセーヌにまた帰ってくる。
再び話を聞いてもらうためにね・・・」
「ローマのトレビの泉も同じ・・・
また帰って来れると人は同じ理由で思うのよ・・・」
「同時にセーヌが人々から聞いたいくつもの話を詩人は感じ取る・・・
だからセーヌからいくつものストーリーが生まれる・・・歌が生まれる・・・」
「そして川の流れのように・・・
すべての流れるものが持つ感情を変化させる力もあるわ・・・
歌のメロディーのようにね・・・」
さすがにジュヌビエーブは芸術の精霊・・・その説明にはすごく説得力がある。
しかしここからがジュンの本当の感性だった・・・
「でも、もう一つの可能性があるの・・・」と彼女は続けた。
「川の流れは時の流れ・・・
のエネルギーと同じ作用を持つかもしれない。」
「それが流れるものの本質だと言う可能性があるのよ。
だから人の感情を変化させるの。」
「時間がたてば人は同じ感情を持続させることは出来ない。
どんな怒りも・・・悲しみも・・・時間がたてば人は忘れるわ。
激しく燃えた恋すらも・・・時間がたてば同じ感情を保つことは出来ないのよ・・・」
彼女はあの将軍との人生でたった一度きりの恋を思い出しているのだろうか・・・
「だから人はセーヌの流れに向かって話しかけると
悩みが溶けて行ったような気持ちになるの・・・
・・・そして気持ちが軽くなる。」
ラヒーリオ(イッピーの精霊友達)と僕(精霊になっているイッピー)
は鳥肌が立つのを感じた・・・(今人間に変身してるし・・・)
物語はこの後精霊たちが未来の地球のビジョンを
得るために過去にさかのぼると言う
セーヌの流れが意味する「時間」に大きなヒントを
得て大きく展開します。
実はペルーのマチュピチュにまで出かけることになります・・・。
(少し小説の宣伝でした・・・あは!)
セーヌ川でバトー・ムッシュ(遊覧船=所要時間約一時間)
に乗ると分かりますが・・・
あるいは川から見ないと分からないいろんな仕掛けに気付きます。
セーヌにはいろんな有名無名の橋がかかっています。
その橋には・・・古い新しいにかかわらず・・・
見事な彫刻や装飾が多く見られます。
そのほとんどは川の中からしかはっきりとは見ることが
出来ないものです。
ここにもパリっ子の心意気を見た気がします。
続きはまたね・・・
(橋を遊覧船から見る時はこんな格好で・・・上を見上げるのさ・・・)